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OpeningAct. 1Act. 2Act. 3
Act. 4Act. 5Act. 6Act. 7
Act. 8Act. 9Act.10Act.11
Act.12Act.13Act.14Ending



Act.13 とうとう終局を迎えカタストロフを迎え



人間の考え出した方法は、必ず人間にはとけるはずだし、
だいいち蛞蝓がはいりこめるような密室なら、
人間が出はいりできないわけはないよ。

― 神津恭介

(高木彬光 『刺青殺人事件』)



「入口のドアがバタンと閉まった」

美崎「ん?」

西谷「入ってきたドアが閉まったっていうことですか?」

「はいそうです」

美崎「じゃあ、ドアに駆け寄って――」

「いや、駆け寄る前に――ドアを閉めた人も中にいますが」

美崎「えっ? あら?」

西谷「ああ。晶おじさんか」

「そう。晶おじさんがカチャカチャと鍵をかけて」

琴音「――あ! 同じハメになる(笑)」

美崎「ですね」

「『さて』と言って振り向いた。やはりステッキを片手で持って」

淀川「入口から動かないんですか?」

「そうですね。皆さんが奥にいる間に」

山形「その扉は鉄?」

「そうですね。頑丈そうですよぉ」

琴音「――あっ! さっきのメダルだったら、ぴったり穴に填ったりしない?」

美崎「どうですかねぇ。メダルの大きさは」

淀川「穴から離れますよ、僕は」

美崎「出してよ! と抗議の声をあげます」

「『ようこそ我が居城へ。――残念だが君たちをここから出すわけにはいかないのだよ』」

山形「殺人容疑で逮捕する」

「『法律については、あとでゆっくりお話ししようではないか。――もし話せたら、だが。
 さて君たち六人にも、あのふたりと同じように役に立ってもらおうと思う』」

琴音「むむむ〜。冥土の土産に教えてくれ〜(笑)。――あなたは本当は榮太郎の息子なんじゃないの? と言ってみる」

「(なるほど、そう来たか)……『いや』(笑)」

琴音「あれ? 全然違う(笑)」

相原「当たり前じゃないですか」

「『榮太郎は私の祖父だ。そして偉大な魔術師だった。彼は自らの魔術的儀式、神への信仰のためにこの館を建てたのだよ』」

山形「違う"神"だったわけですね」

「『私は、そんな祖父を超えたかった。私は大いなる魔道の知識と技術を、祖父の残した書物から学んでね。――そこに置いてある『ナコト写本』からだよ』」

<一同>「うわーっ」

美崎「結構、古典的なのに、みんな使わないアレですね」

「『翻訳にはあの青年の力を借りたよ。彼は役に立ってくれたね、実に』」

琴音「翻訳したんだったら、もうおかしくなっちゃってるよね(笑)」

「『そして私は魔道の力を得るために、神の力を借りた。見返りに供物を捧げてね。もちろん、あのふたりのことだよ。そして、君たち六人にもそうなってもらう』」

美崎「そっちから見ると、降って湧いた幸運だったわけですね。プラス三人(笑)」

「『来客はひとりでも多いほうがいいからね、大歓迎だったよ』」

淀川「凄ぇ運が悪ぃ〜(笑)」

山形「話している間に近寄るよ」

相原「もう、どんどん近寄っていきますけど、こっちは」

「近寄るのを無視して、何やら言い始めるね(笑)。――『いあ! いあ! ろいがあ!』」

琴音「ああ〜」

「『うぐう! しゅぶ・にぐらす! ……ろいがあ ふたぐん! くとぅるぅ ふたぐん! いたくぁ! いたくぁ! ……いあ! いあ! ろいがあ なふるふたぐん! ろいがあ くふあやく ぶるぐとむ ぶるぐとらぐるん ぶるぐとむ――』」

琴音「誰か口を塞げ〜っ!(笑)」

「――『あい! あい! あい!』」

相原「それを言ってる間に首をはねられますか? 走ってって、首に突き刺す」

「じゃあ、命中判定どうぞ」

相原「(コロコロ……)駄目ですね」

「外れましたか。ひょいと躱された」

西谷「あ、ショットガンで膝狙います」

琴音「でも先に(相原が)突撃してるから――」

西谷「ああ、そうか。――くそっ、相原ごと仕留めてやろうか」

相原「それは構わないけど」

山形「私、届きます?」

「ええと、脚にハンディあるからなぁ。まだ奥にいるし、届かないです」

琴音「メダルで穴を塞ごうよ!」

西谷「今からでも遅くはないかな?」

相原「大丈夫なのかな」

西谷「首にかけてる五芒星を、穴に――填るかなぁ」

「填めようとすると穴から――!」

琴音「ああっ! 出て来ちゃった!」

西谷「遅かったのか」

「穴からもの凄い突風が吹きつけてきた。ぶほーっ」

西谷「あああ」

「突風に導かれるかのように、例の触手がにゅるりと顔を出し」

山形「あ。手が触手に掴まった?」

「掴まりはしないけど、ボトリと落ちて、また間髪入れずに、にゅる、ぼと、にゅる、ぼと、にゅるぼとにゅるぼと…………まるで洪水のようにドバドバ溢れてくる」

琴音「どばどば」

淀川「ドアのところまで逃げる」

相原「そのままメダルを押し込む」


(<正気度>ロールを忘れていますが、時間が押しているため、致し方ないと言えるでしょう。よくあることです。気にしない)


琴音「晶くんは今どうなっちゃったの? そしたら」

「晶は恍惚とした表情で、『私は今や祖父の域に達している! そしてこれから超えて見せよう!』とか叫んでいる」

相原「そんなこと言ってる間に何度も斬りつけるぞこっちは!」(やめてください(笑))

西谷「晶おじちゃんの下半身を吹っ飛ばしますね」

「んー、どうします? 前に相原さんが立ちふさがっていますが」

相原「横に廻りますが」

琴音「でもショットガンだから」

「ショットガンは拡散するから」

美崎「自分も少なからずダメージを」

相原「いや、そりゃ構わないけど」

西谷「構えちゃうんだけど――まあ、撃たないだろうなぁ」

山形「撃てないでしょう」

相原「斬りつけても駄目だったんで、下がります」

西谷「横っ飛びに下がったわけですね?」

「はい。じゃあ、その間にもう一個台詞を言おう(笑)。――『彼らは神の子らだ』」

美崎「……ああ、なるほど……」

「『彼らは未熟な白痴の畸型児たちだ。しかし恐るべき社会性を有している。
 単体では昆虫並みの知性にすぎないが、それらが寄り集まったとき、そこに集団意志が生まれるのだよ。
 しかしそのためには、一定個数が集合しなければならない。少数では社会性が形成されないからね』」

美崎「ふむふむ」

「『だが呼び出された彼らは愚かな蟲にすぎず、一定数に達するまでは気ままにのたうち回り、勝手に行動をし、群れを形成する以前に群れからはぐれてしまう。
 ――もう解ったかな。彼らを分散させないために、適度な大きさの密閉された空間が必要だったのだ……』」

美崎「なるほど、そうか――」

「『つまり《神》を招来するためには、どうしても"密室"が必要だったのだよ――!』」

美崎「密室――そうか――なるほど――」

「では、攻撃していいですよ」

西谷「撃つ! 死ね晶。当たってくれ! (コロコロ……)1多かった。失敗した」

相原「ああ!」

「外れた」

淀川「流れ弾でドア壊れました?」

「いんや。壊れはしませんよ」

淀川「鉄なんでしたっけ?」

「はい。――とかやっているうちに、どんどん溢れてきて床を覆い尽くす勢いです」

琴音「やだよぅ」

西谷「あ。ショットガンって、命中率いくつでしたっけ?」

「30%です」

西谷「当たってます。21でした」

「当たった。じゃあ、そうだねぇ――部屋の端から撃ったわけかな? そうですね。メダル填めようとしてましたしね。じゃあ、ダメージは2D6でお願いします」

美崎「2D6って、結構――一発で倒せるんですよね」

西谷「(コロコロ……)6」

「はい、6ダメージ――と、いきたいところですが、まるで見えない壁に阻まれたかのように、」

琴音「うわあ」

美崎「やっぱ魔法使いかぁ!」

「ピシッと空中で止まって、コロコロと落ちたね」

琴音「ええっ、何でぇ!?」

相原「じゃあ、もう一回斬りかかります」

「『無駄だよ、そんなもの私には効かない!』と言っている」

美崎「じゃあ、そうですね、とりあえず、晶のところに駆け寄って――」

「駆け寄ろうとするんだけど、足元がもつれますね」

美崎「えっ?」

琴音「ああ、いっぱいいるもんね」

「ええ。触手に埋め尽くされています。床中が」

美崎「うはあ!」

「埋め尽くされてはいるけど、歩きづらい、って感じですか。特別襲いかかってくるようなことはなさそうです」

美崎「じゃあ、ちまちま移動します」

相原「こちらは近くにいるから、そのまま斬りかかれますよ」

「どうぞ」

相原「(コロコロ……)今回は当たりました」

「ダメージどうぞ」

相原「えっと――(コロコロ……)2」

「まるで、見えなくて固いゴムの壁に阻まれたかのよな衝撃を、腕に受けた」

山形「よし、こうなったら<グラップル>だ!(笑)」

淀川「後ろのドアに行けます?」

「ドアの前に彼はいるからなぁ」

淀川「無視して」

「無視して行きますか。じゃあ、駆け寄ってもいいですよ」

淀川「いいですか? じゃあ、私が鍵開けを実行します」

「駆け寄っておしまいですけどね」

淀川「はい。次のターンに。でも次で殺られそう」

西谷「穴から溢れ出る触手を強引にメダルで抑え込もうとする」

「それじゃあねえ、力ずくでいこうとするんでしたら、これはSTR勝負かな。
 溢れ出してくる触手ですが、そのペンダントをどうやら嫌っていると言うか、避けようとしているね」

西谷「ああ」

「でも前のやつが避けようとしても後ろからどんどん来るから、結局は力押しの勝負になりますね。というわけでSTRは――」

西谷「6です」

<一同>「あららぁ〜」

美崎「痛いなぁ」

西谷「APP14なんか要らないからSTRに廻してほしい(笑)」

「すいません、15%以下お願いします(笑)」

美崎「ここで出すべきですよ」

西谷「(コロコロ……)72(笑)」

山形「全然駄目だ」

「うわあーって押し返された(笑)。触手がいっぱい身体にまとわりついてきました。その間にこちらは呪文を唱え終わります。当然狙うのは、"密室"を壊そうとしている――MP幾つですか、淀川さん?」

淀川「11」

「11ですか。――ごめんなさい、05%以下出してもらえますか?」

美崎「精神攻撃か?」

淀川「(コロコロ……)99です」

「見えない触手で首を絞められたかのような感触を得た」

淀川「ぐはっ!」

「一気に呼吸が苦しくなりますね。<CON×5>ロールお願いします」

淀川「45%(コロコロ……)はい、失敗しました(笑)」

美崎「淀川狐南最大のピンチですよ(笑)」

「息ができなくなりました。次のラウンドから窒息のダメージいきますんで。自動的に」

琴音「机の上に登って『ナコト写本』を持って、一生懸命、ヒントはないかと見ている」

「<英語>ロール」

琴音「<英語>って、実は私持っていないんだよね」

「01%で。学生なのに。一応、習ってはいるでしょうから、01%は持っています」

琴音「大学生なのに……。(コロコロ……)ああ、全然解りません」

相原「ちなみに、65%がここにいるんで」

「じゃあ、晶のそばに辿り着いた美崎さんですが」

美崎「鍵を取ろうとします。まとわりついて」

「目に見えない壁に阻まれた」

美崎「うわー」

山形「やはり近づいて攻撃(フェンシング・フォイルで)。(コロコロ……)失敗です」

「はい。で、次のラウンドに」

相原「ちなみに、触手は彼の周りには来てるんですか?」

「来てますけれども、彼の周り数十センチは空間ができていますね」

相原「これをぶつけても意味がないってことか。――じゃあ、突進します。<グラップル>(コロコロ……)駄目ですね」

「さて西谷さんはどうするのかな。まだやり続けますか?」

西谷「やり続けるでしょうね」

「じゃあ、同じ成功判定をどうぞ」

西谷「15%以下。(コロコロ……)失敗!」

山形「淀川は呼吸困難で倒れてるの?」

淀川「いや、まだ。苦しい〜って言ってます」

山形「しょうがない。私が開けにいくか」

「その前にこっちですが……苦しそうにしている淀川くんを見て高笑いしている(笑)。
 で、淀川くんですが、毎ラウンド、MPで抵抗ロールをしてもらうことにしましょう。このラウンドは15%でいいです。これに失敗したら即ダメージいきます」

淀川「15%かぁ。(コロコロ……)はい、失敗しました。余裕でデカい目が出るな(笑)」

「(コロコロ……)はい、ダメージ3点」

淀川「ぐはっ」

山形「――『ナコト写本』を破いちゃうというのは?」

琴音「破って食おうかと思ってんだよね、真面目に(笑)」

美崎「狂気の行動だ(笑)」

琴音「いや、でも――もう覚えちゃったら意味がないのかな」

美崎「ああ。訳本はないんですかね?」

琴音「そこらへんの周りを探す。『ナコト写本』以外のものを」

「<目星>どうぞ」

琴音「(コロコロ……)判りません」

「さてどうしましょう」

美崎「えーっとですね、無駄だと解ったんで、どうしようかな……ジャーナリストの手助けに廻りますね。謎の印を入れようとしているのを手助けしに行きます」

「はい。さて――、」

山形「ピッキングに廻ります」

「道具は持ってるの?」

山形「持ってます」

美崎「どんな刑事なんだ(笑)」

「移動して終わりってところですね。――では次のラウンド。
 さて、やがてですね、どうやらある程度の数に達したらしくて――」

美崎「いやあーん」

相原「うわああ」

「――それまで個別に好き勝手動き回っていた触手たちにですね、まるで途端に統制みたようなものが生じましたね。あたかも、社会性生物であるかのように」

美崎「ひええ」

山形「一定の位置に集まり始めた?」

「集まり始めている」

美崎「うーわ」

「まあ、まるで一個の巨大な生命体であるかのように見えてきたね」

西谷「まだ出続けてます?」

「うん。集まりつつも補給しつつ、みたいな」

西谷「あああ」

「昆虫並みの知性だったものが動物並みに進化して、それが更に人並みの知性になっているように見える。
 更に、それを超えるのではないかという気がするね。このままいくと。つまり、まさに《神》の領域に達しようとしていますよ。
 ――というわけで、統制の取れたこの動きを見た人は、<正気度>ロールをどうぞ」 Lloigor

山形「ピッキング中(笑)」

淀川「苦しみ中(笑)」

「そのおふたりは見なくてもいいです(見てもいいですが)」


(本来なら、近くに神話存在がいるというだけで<正気度>ロールをしなければならないのですが……。そこまで気が廻りませんでした)


(コロコロ……)

相原「04」

美崎「ああ〜っ、駄目だ。失敗した」

琴音「私も駄目だ。失敗した」

西谷「失敗」

「失敗した人、1D10減ります」

琴音「あ痛い」

美崎「10も!?」

「まあ、プロトタイプとはいえ、《神》ですから(1D20でもよかったかな)」

(コロコロ……)

琴音「1!」

美崎「"0"って、"10"のことですよね?(笑)――駄目だっ!」

西谷「あ、10だ」

山形「発狂じゃん!(不定の狂気)」

「成功しても1減ります」

相原「はーい」

「発狂した方?」

美崎西谷「はい」

「また、一気に5以上減った方?」

美崎西谷「はい」

「同時に発狂している(笑)」

美崎「厭ぁぁぁーって言ってますね」

「<アイデア>ロールどうぞ」

美崎「それが何だか解るかな? たぶん解るような気がするな」

(コロコロ……)

西谷「100。大失敗(失笑)」

美崎「あ、90。解んないです。残念だな〜」

「失敗したらですね、"狂人の直感"というルールがありまして。<アイデア>に失敗すると何か言うかもしれないんですね。何か言わせようかな。――じゃあ、ふたりで手分けして喋りましょう。西谷さんが『もう無理だ! 穴は塞げない!』と諦めたように叫んでいる。そうすると美崎さんは『統制を乱せばいいのよ!』みたいなことを言っている」

美崎「ああ、なるほどなるほど」

相原「どうやって統制を乱す――?」

山形「集まったのを散らす」

相原「散らす?」

美崎「密室だからこそ統制が取れるんですよね」

山形「だからピッキングしようとしている」

相原「いっそのこと破壊する。そこら中を」

美崎「いや、でも地下ですよ」

琴音「数がいる限りは駄目なんだよね?」

相原「ショットガンで散らす!」

淀川「南の壁を崩せば崖になってないかな」

「壁のすぐ向こうが崖になっているかどうかは……」

淀川「判んないっすね」

西谷「早い話、どこに跳弾しようが誰が巻きぞい食おうが、とにかく撃ちゃあいい。――でもたぶん、撃つ以外に能がないから撃つでしょう。乱射」

「えーっと、一番早い方から解決していきましょう」

相原「無駄だと知りつつも、突っかかっていく以外、何もできませんね」

「はい、どうぞ」

相原「ちなみに、彼(淀川)を守るように突っかかることって可能ですか?」

「守るように? 難しいね。つまり、晶をどうにかして彼を守りたいと?」

相原「そうですね」

「それはやっぱり、普通に晶氏に突っかかるしかないですね」

相原「ああそうですか。(コロコロ……)37、失敗ですね」

「それじゃあ、乱射したい方」

西谷「はい。乱射します」

「命中率半分で撃ってください」

西谷「15%以下ですね。(コロコロ……)惜しい。19で失敗」

「じゃあ、変なところにボーンって行った」

相原「でも下のほうに撃ってますから、こちらのほうには――」

「いや判んないよぉ、どこ向けて撃っているかは(笑)」

西谷「本人にも判んないし」

「それに、統制取れて盛り上がって塊になってますからね、怪物のほうも。
 外れたら<幸運>振ってみてください。もしかしたら仲間に当たるかも」

西谷「――(コロコロ……)えー、99です(一同笑)」

美崎「不幸だ!」

「(1D6で標的を決定中。コロコロ……)」

(キーパー、無言で美崎を指差す)

相原「ああ〜っ! 近くにいたから!」

「そうですね、でも<回避>――できないか(笑)」

美崎「できませんね(笑)」

(発狂中ですしね)

「まあ、流れ弾ですのでダメージは少なめ――(コロコロ……)ピシッと肩口に当たって、ダメージ2です」

美崎「うひゃあ! 痛い痛い痛い」

「――でも、感覚ないかも。
 さて、次はこっちですね。それじゃあ、晶は恍惚として『《神》よ! 我が生贄を受け取り給え!』とか言ってますね」

相原「それで神に殺されると」

「誰が?」

淀川「ピッキングしてる人が(笑)」

「さて、苦しむ方。――20%以下ですね」

淀川「(コロコロ……)――(笑)はい失敗しました」

「(コロコロ……)ダメージ3点」

美崎「どんどん苦しくなりますね」

淀川「えっと――あともう少しで死亡します」

「死亡しますねぇ(笑)」

美崎「淀川狐南、大ピンチ(笑)」

琴音「美崎ちゃんのところまで駆け寄ろうとします。机から下りて」

「はい、駆け寄ろうと――美崎さんは奥のほうまで来てたんですよね? だから、このラウンドで近くまで行って構いません」

琴音「構いません?」

「床にいたやつらも、中央に集まっているので、部屋の端っこのほうは歩きやすいです」

琴音「貴ちゃん!」

美崎「あぁうぁぁあ、みたいな感じで」

琴音「血が出てるわ!」

美崎「ボタボタボタ(笑)」

「何かします、美崎さん?」

美崎「それじゃあ、広い場所に広い場所に! とか」

「あ、はい」

山形「鍵開けーっ」

淀川「開いたらいいな(笑)」

山形「(コロコロ……)全然駄目」

淀川「(笑)」

「開かないねぇ。それでは、次のラウンド。どうぞ」

相原「押し倒すのは可能ですかね? パンチとかで」

「レイピア刺して駄目だった感触からして、難しいとは思います」

相原「<グラップル>しかないかな」

美崎「<グラップル>すらも――無理でしたよね? 鍵を取ろうとしても、変な壁に阻まれて行けなかったですからね。よっぽど強固なバリアだと」

淀川「淀川は絞められて空中に浮いたりしてるんですか?」

「それはないです。地面に足ついたまま」

淀川「うううう」

「首絞められて泡吹いています」

淀川「やばい。あともう少しで死んでしまう」

相原「どうしようもないんですよね。どうにかする方法ありましたっけ」

淀川「取りに行く。――あの、銃乱射のやつから(笑)。だって、今一番冷静でいられるのは、相原ひとりだけだよ」

相原「そちらに行くしかないですかね、もう、ダッシュで行きます」

美崎「統制を乱すという方法もありますけど――どうやって統制を乱せばいいか分からないので却下」

淀川「固まってるところに、アレ投げればいいんじゃないですか?」

美崎「ああ、石を。――でも、投げる石を取りに行かないといけない(笑)」

相原「レイピアを投げながら走るってこと、できますかね?」

「投げるって? 捨てるってことで?」

相原「いや、塊に向けて投げてみますけど。まあ、当たるかどうかは――」

「投げ用の武器じゃないんで、当たっても別に刺さりはしないと思ってください。まあ、<投げ>で1/5以下でも出たら、刺さってもいいことにしますけど」

相原「<投げ>1/5?」

「05%ですね」

淀川「それ持ったまま突っ込むしかないのかな」

相原「レイピアじゃなく、棍棒を投げつけて走っていきます。そっち(西谷)のほうに向かって」

「<投げ>を振ってください」

相原「(コロコロ……)駄目です」

淀川「また誰かに当たるのかな(笑)」

「あさっての方向に飛んでいった」

相原「はい、それでいいです。走っていきます。ダーッと」

「走りやすくなったんで、このラウンドで奥まで辿り着いていいです。さて、そのとき、ショットガン乱射マシーン!」

琴音「射線まっしぐらって感じ?(笑)」

西谷「(コロコロ……)……(失敗)」

「(笑)<幸運>ロールどうぞ」

西谷「(コロコロ……)ううっ、98!」

美崎「やっちまいましたね」

「誰に当たるかの判定は、西谷さんにやってもらいましょう。1D6振ってください。1が出たら誰にも当たりません」

(2:相原、3:淀川、4:美崎、5:琴音、6:山形に命中することにします)

西谷「(コロコロ……)出た! 1!」

「誰もいないところに撃った」

琴音「ハァ、よかった」

「次こっちですが、まあ、まだ余裕ですな。というわけで淀川さん抵抗ロール。25%以下」

淀川「ああ、これ以上いくと意識不明になってしまうな。(コロコロ……)おっ! やった成功!」

「じゃあ、意志の強さで打ち破った」

淀川「くはあ! 生き残ったぁ!」

「首が解放され、焦点の定まった視界に、何かの姿が飛び込んできた!(一同爆笑)
 あれは、《神》じゃないかっ!」

淀川「(コロコロ……)うぉっ! 失敗しました」

「1D10減ります。よかったんだか悪かったんだか(笑)」

淀川「(コロコロ……)お、2点だ!」

「じゃあ、狂わないですか(残念)」

相原「というわけで、次の方」

琴音「私かな。じゃあ、とりあえずハンカチで押さえつつ、なおも大丈夫かと。――イッちゃってるんですよね?」

「はい。イッちゃってるね。ひと目で解る」

美崎「イッちゃいながら――あの印が嫌いなのよ! とか、ボケーッと」

琴音「あの印って、何?(笑)」

美崎「アレです」

「"印"という言葉を使っても全然構いませんので」

(狂人の直感で、ある程度悟っているということでしょう)

山形「今度こそ! (コロコロ……)おっ!」

淀川「開いた――のか?」

「時間がかかるので、次のラウンドまでお待ちください。次のラウンドのあなたの番に開くと思います」

淀川「ばんざーい」

美崎「明言してないですからねぇ(笑)」

相原「――この場合、選択肢がふたつあります。こいつ(西谷)から印を奪って投げる」

琴音「<投げ>25%だからねぇ」

相原「――突っ込んでいく」

美崎「ははは……」

相原「それとも、ショットガンをぶちかます!」

琴音「ショットガンってのは?」

相原「ショットガンをこいつから奪って、塊にぶっとばす」

琴音「いや、ショットガンはあんまり意味ないと思う」

美崎「効かないでしょう」

山形「《神》になってるもん」

美崎「根本的な解決にはならないから、ここは印を持って突っ込むのが一番」

相原「印を奪って突っ込みます!」

「奪えるかどうか。じゃあ、本能的に抵抗すると思いますんで、」

西谷「でしょうね」

「力勝負で(一同笑)」

相原「低いんだ(笑)。10と6」

「ということは、70%以下出せば大丈夫です」

相原「(コロコロ……)充分です。04出てます」

「はい、奪い取った! 奪い取ったまでですな。ひと悶着あったということで」

西谷「そこで俺は撃っちゃったら駄目かな(笑)」

「ショットガンをどうぞ(笑)」

淀川「これでもし当たったら、近距離射撃ですよね」

「ええ。4D6(笑)」

西谷「でもこれはちょっとしょうがないんで、撃つでしょうね、相変わらず。どこ狙って撃つかは判りません」

「これ最後の一発かな」

美崎「ああそうか」

淀川「ショットガンって、そんなに入るんですか?」

美崎「ポンプアクションだから」

西谷「(コロコロ……)……」

琴音「おおっと(笑)」

「<幸運>ロールどうぞ。それに失敗したあと、1D6で2を出してください(笑)」

西谷「(コロコロ……)71ですね」

琴音「幸運じゃなさそうだな」

「次は1D6を振ってみてください(笑)」

淀川「失敗したんだ(笑)。これ相原に当たったら面白いな(笑)。駄目だこりゃ」

西谷「(コロコロ……)1!」

<一同>「おおーっ!」

琴音「最後の最後に踏みとどまってる」

美崎「でもこれって、ただ単に死期を延ばしているだけだったりして(笑)。それとも何か解決に至るんでしょうか」

「弾切れになりましたよね」

山形「なりました」

「では次にこっちですが、『むっ、よくも逃げよったな』って感じですね。じゃあ、新たに呪文を唱えましょう」

美崎「うわあ」

「う〜ん――(無言で相原を指差す)(一同笑)。まあ、印持たれてやばそうだなと。MP幾つでしょうか?」

相原「15です」

美崎「あ、結構精神力がある」

「45%以下振ってください」

相原「はい。(コロコロ……)出ました」

「あらっ! ――失敗! <ロイガーのわしづかみ>がっ!(一同笑)
 ――さて、えーと、それでは、」

淀川「順番最後に廻したりできるんですか? 開いてから行こうかなと思って」

「ああ、どうぞ。最後に廻していいですよ」

淀川「開くの判ってるから。あっ、どうやら、やつ(山形)は成功したらしいぞ(笑)」

琴音「とりあえず怒鳴ってみる。印をナントカって言ってる! って、相原さんのほうに叫びつつ」

相原「何となく本能的に悟っているから、こっちは。さっき言ってたのを聞いていたかもしれないし」

「では、お次の方」

美崎「ということは――」

琴音「いつごろ正気に?」

美崎「もう駄目なんじゃないですか?」

「不定の狂気ですよね?」

琴音「不定の狂気なんだ。ああ、じゃあもう……」

美崎「あはははは。すごいすごーい、とか言って」

琴音「一時的じゃなかったみたい」

「で、開けた」

山形「開けた」

「カチッ。開いた」

山形「出る!(笑)」

「開けたとこで終わりかな」

淀川「僕は開けられるんですか?」

「最後に、開いたの確認してからノブ回して開けることは可能です」

淀川「開けます」

「開けた」

淀川「開けて終わりですよね、そしたら(笑)」

「ですね。では、お次のラウンドだよ」

相原「突っ込んでいきますけど?」

「その前にですね――、《神》が――」

琴音「ああ、降臨」

山形「ご降臨なさった?」

「《神》がいよいよ動き出しました――」

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