Opening Act. 1 Act. 2 Act. 3 Act. 4 Act. 5 Act. 6 Act. 7 Act. 8 Act. 9 Act. 10 Ending
Act.9 少女と妖女
あんたはこの事件を知ってるのか!?
この事件が、日本人にとってどんな意味があるかを知ってるのか。― 島田荘司 『奇想、天を動かす』
K「何かが近づいて来るにつれて地響きがゴゴゴゴゴゴ……」
南田「あの女をつれてきてるからだよ!(一同笑) 置いていっちまおうぜ、なあ、みんなー、置いてっちゃおうよー。女なんていらないよ、この世界にー。女がいなくたって生きていけるよー」
K「ぶぉっふぉっふぉっという、嗤い声とも空気が漏れる音ともつかない変な響きが」
山形「や、やだ」
南田「あの女だって、隠れてああやって嗤ってるんだよ、いつも」
K「何かが近づくたびに、木がメキメキ倒されていくね」
森谷「うおー。やっぱりー」
南田「足速そう」
山形「(琴音に)一緒に来てるんですか?」
琴音「私たちのほうが先に逃げてると思うんだよね」
K「どちらに逃げますか?」
琴音「とりあえず、もと来た方向に逃げたいですね」
山形「あ、分散した」
森谷「じゃ、こちらは川越え方面で」
南田「川を越えていきましょう」
K「では川を越えて」
南田「丸木橋をよっこらしょっと持ちあげて落とす」
K「みなさんのSTRは?(都筑14、南田10、森谷10、山形15、身鍔11、菜摘7) 一度に掴むことができるのは3人までということで、STRを合計してください。こちらの抵抗値は35ってとこですか」
南田「きわどいな」
(都筑、森谷、山形の3人で力を合わせて、STR合計は39になりました)
南田「4点の差で70%ですね」
山形「私が代表で振りましょう」
K「立ち止まって振り返って丸木を動かしてると――見ちゃうだろうねえ(笑)」
森谷「しかも、無駄かもしれない」
南田「それじゃ、私のジョークを見ながらですねえ」
山形「(コロコロ……)きゃー!」
南田「丸太だけに、まるったー!(一同笑)」
森谷「面白くねえよー!」
山形「面白くないから手が滑っちゃったじゃないか。89だよ」
K「どっ! とみんなが笑っている隙に――」
都筑「おほほほって来ちゃったんだ。笑ってるぞ」
山形「丸太が持ち上がんねえじゃねーか!」
K「すぐ近くの木が、メキっと倒れた」
都筑「もう、丸太を取っ払ってる時間はなくなったので」
K「一目散に逃げないと、目に入りますよ」
南田「やつが乗った途端に、丸太が折れちまうに違いない。――希望的観測」
山形「ええい! もう見てしまえー!」
都筑「お巡りさんに任せて、みんなは一目散に逃げよう」
K「見たら<正気度>振ってください」
山形「えーい!(コロコロ……)……さようならあ」
森谷「ぎゃー」
K「失敗しました? さっきいくつ減ったのかな?」
山形「4」
K「1D20減りますが、さっきのと合わせて20より多く減ることはありません」
山形「(コロコロ……)1。やったー!」
K「そいつですが、身長はだいたい3メートルくらいでしょうか。そして横幅は3メートル強といったところでしょうか。宇宙的肥満体です(一同笑)」
山形「うわ、うわ、うわ。……ああ、そういうことか。なるほど、それで――」(正体に気づいたらしい)
K「黒と黄色のチュニックを身にまとっていまして、両腕の生えるべきところから、太い二本の触手が生えていて、さらに身体のあちこちからも不健康そうな触手がいっぱい生えている。顔のあたりからも小さな触手が何本も」
山形「目を見たら、美しい女性に見えるかもしれない」
K「顔には小さな触手の他に、ひと組の愛らしい少女の瞳がついていまして、その下にはでこぼこに口が五つ開いていまして、その口はすべてニタニタ笑っていて、ギザギザの歯が並んでいる」
山形「目に向かって撃つ。(コロコロ……)ああ、はずれちゃった!」
都筑「ここまで来ると、恐いもの見たさで見るだろうなあ」
K「(笑)みんなで見ちゃうのか」
南田「見てもしょうがない」
山形「脹れ女に撃ったけど、あさっての方向に飛んでいきました」
南田「やつを倒すには原子爆弾が必要ですよ。逃げましょう」
琴音「私のほうにはついてきてないですか?」
K「はい」
琴音「じゃあ、とりあえず、線路に沿って逃げます」
南田「やつに追いかけられて逃げ延びられる可能性はゼロのように思われる(笑)」
都筑「そういうふうに自分の死を予感して、この記念すべき瞬間をぜひフィルムに焼きつけておこうと思う」
南田「この資料も、洒落っけのある彼女がばらまいてくれたような気がしてきたなあ」
都筑「ということは、ここらで一発、晴れ姿を写真に収めておかないと」
南田「彼女が気に入る男をひとり捧げたら、もしかすると喜んで去るかもしれない」
森谷「……一番美形がいいでしょう(一同笑)」
南田「APP1です」
K「俺はおいしくないぞー(笑)」
山形「射撃二発目(コロコロ……)ハズレ。三発目(コロコロ……)あ、当たり! ダメージ(コロコロ……)7」
K「はい、軟らかい肉にブシュって弾丸が突き刺さったね」
都筑「その音を聞いた瞬間、都筑の中の何かが壊れて」
山形「またか(笑)。自分で壊れるか」
(都筑のプレイヤーは、『神の子らの密室』において西谷をプレイされた方です。念のため)
K「命中した乳房のあたりから、にゅるると変な液体が流れ出る」
森谷「気持ち悪ー」
K「それでもまだぶほっぶほっと笑い声のような音を立てながら迫ってくる」
都筑「都筑が破滅に向かって一歩踏み出した」
琴音「またかー(笑)」
K「はい、見たのなら<正気度>ロールですね」
都筑「(コロコロ……)あ、失敗しちゃった」
K「じゃ、1D20をどうぞ」
都筑「(コロコロ……)16」
南田「不定の狂気は確実でしょう」
K「ですね。とりあえず、<アイデア>ロールをしてください」
都筑「(コロコロ……)22。成功」
K「じゃあ、さっきのようなことを理解しました。不定の狂気になっちゃったから、不定の狂気表を見て1D10振ってください」
琴音「見ちゃうんだもん(笑)」
K「みんなで見る?(笑)」
都筑「(コロコロ……)4」
K「パラノイア(偏執病)になりましたね。誰も信用しなくなる。何も信用しない。常に警戒している」
山形「(笑)」
森谷「こうなったら、芸人魂を爆発させて、神を喜ばすために神楽っちゃいます?」
南田「いや、私は女性恐怖症だから逃げますよ。逃げるぞコラ。とりあえず、この女が悪いんだ、この女が。隣の女を置いていけば逃げられるに違いない」
森谷「そういう意見は無視して、菜摘ちゃんをつれて逃げましょう」
南田「貴様、その女がいいのか、俺よりもー(一同笑)」
森谷「相方と女とどっちかって言ったら、相方じゃねえだろ! 女だー!」
南田「だからお前は駄目なんだ、この莫迦がぁー」
森谷「後輩のくせにー!」
山形「どっちに逃げるの!」
森谷「こっちです(南西のほうへ)」
南田「どっちにしても行き止まりなんですけどね」
K「とりあえず、最終目的地はどこを目指すのかな?」
森谷「崖崩れをなんとか乗り越える腹づもりで」
都筑「<登はん>して逃げると」
K「なるほど」
森谷「西の壁沿いに移動して南の橋を越えて、レール沿いに南へ」
南田「今、ふたり人身御供いるから、逃げられそうですよ」
K「南田、森谷、身鍔、夏美が一緒に逃げると」
山形「とりあえず私は、ベアトラップにやつを誘うために南へ向かいます。これを跨いでいけば、やつが来たときにカチャーン! となる可能性が(笑)。可能性に賭けるんだ!」
K「さて、パラノイアの都筑さんはどうします?」
都筑「どうしましょうねえ」
山形「4人が逃げた方向には絶対行かないからね(笑)」
都筑「何かがあるだろうと。――誰も行ってない方向に――崖のほうに行くか」
琴音「川に流されていくっていうのも」
都筑「この川って、でかいんでしたっけ?」
K「幅5メートルぐらい」
都筑「川に飛び込んで泳いで逃げるか。カメラ壊れちゃうとかいう心配はしないだろうし。……民家のほうに逃げましょう。自分ひとりは民家に隠れてて、脹れ女をやり過ごせて、なおかつ写真を撮ることもできると、突然確信してるんで」
南田「当然できるさ。当たり前じゃないか」
K「では、4人が逃げて、山形さんが罠で待ち伏せて、都筑さんが小屋へ」
山形「罠のほうへ来るように、目を狙って撃ってから逃げる」
K「撃ってると追いつかれちゃうよ」
山形「じゃ、逃げる」
森谷「山形さん、足遅いんだよなあ」
山形「うん、遅いよ」
K「しかもこっち結構速い」
南田「脹れ女ってたぶん、我々より足速いですよ」
K「うん。めっちゃ速い(笑)。追いつかれそうだよ。川をざぶざぶとあっさり越えて追いかけてきた」
山形「よし、罠に!」
南田「罠には餌がつきものです(笑)」
K「<幸運>ロールして」
山形「こういうとき不幸が出るんだよな。(コロコロ……)幸運でした」
K「はい、幸運にも罠の上を通ってくれたぞ」
山形「やったー!」
K「なんか、ものともせずに来るぞ」
山形「あれ?」
森谷「ああそうか、罠の中心を踏まないといけないから、足の裏がこれよりも大きければ――」
山形「刺さったぐらい? 足に。――意味ないじゃーん!」
K「さて、どうしようね。今、山形さんひとりを追いかけてる」
南田「素晴らしい展開だ」
K「マンマーク(笑)」
(場面転換)
南田「じゃあ、こちらは橋を渡りましょう」
K「4人は悠々と――もちろん走ってですけど――渡ります」
南田「この橋を落とせねえかなあ。がんがん」
(場面転換)
琴音「出口までつきましたかねえ」
K「もうすぐ。それじゃあ、走っている琴音&木村を、橋を渡った4人が見つけた」
森谷「おーい! って言っておきます」
南田「もうとっくに80秒経ちましたよね」
K「はい、もちろん」
南田「あ! 女の子だ♪(一同笑)」
森谷「現金なやっちゃなー、お前!」
南田「なんでさっきまで、あんなことを考えていたんだろう」
森谷「ほーら、やっぱり相方より女だろ?」
南田「あったりまえだろ?」
森谷「ははははは、とか言いながら」
琴音「じゃあ、恐る恐る振り返ってみるけど。地響きはないんだよね、こっちには」
K「こっちにはまだ」
(場面転換)
K「さてそのころ、小屋の中の都筑さんですが。なんだか、やり過ごせたみたいだよ。刑事のほうを追いかけていった」
都筑「やったあ! 暗い小屋の中でフィルムをはずしてケースに入れ直して、もし自分がやつの餌になっちゃったとしても、フィルムだけはどこかで見つかるように、みたいなことを頭の隅で考えつつ」
南田「川に投げれば、流れていってどこかに(笑)」
都筑「とりあえず、川に投げとく」
森谷「そっか! ――川だ。川ですよ。川に流れていけば(笑)……逃げられません?」
南田「それで逃げられるんだったら最初から」
山形「そっちまで行ったら、穴があって落ち込んで滝になってるから」
森谷「死ぬわー」
南田「試しにお前やってみろ」
森谷「いえいえいえいえいえいえいえ」
K「無事かどうか確かめようがない(笑)」
琴音「あと、炭坑の奥のほうとかも行ってないよね」
(場面転換)
K「山形さんどうしますか? すぐそばまで迫ってますよ」
山形「川はどのくらいの深さですか?」
K「場所によりますけど、平均して腰までくらいの深さかな」
山形「じゃあ、川へ飛び込みます」
K「飛び込んでください」
山形「飛び込んで、橋のところまで行ったら、橋桁のところに手をついて、下に隠れて」
K「<泳ぐ>ロールが成功すれば」
山形「すればね。25%しかないから――さようならあ、かもしれない(笑)」
森谷「山形鉄男の最期ですか?」
山形「(コロコロ……)駄目でした。泳げませんでした」
K「溺れた。次から溺れるロールをしてもらいましょう」
山形「橋桁に手が届けば」
南田「でもそれだと、あれに踏み潰されちゃうんじゃないですか? ぺっちゃん」
琴音「塹壕の上を戦車が走るようなもんですね」
山形「なるほどね」
南田「橋よりもやつの躰がでかいような気も」
森谷「もしかすると、助けてくれるかもしれませんよ。――美女が手を差し伸べている図になって(笑)」
(場面転換)
K「では、合流して6人になったパーティーですが、どこ行きますか?」
琴音「とりあえず、出口へ」
南田「6人が力を合わせれば登れるに違いない」
K「崖崩れでございます」
琴音「あれー、崖崩れてる」
森谷「ここを登るんだ!」
南田「こう見えても、いつも大道具で裏を登っているから、<登はん>は得意なんです」
琴音「ロープか何か持ってるんですか?」
南田「いや」
K「越えられそうもないです」
森谷「ないですか」
琴音「駄目だー。やっぱり、やつをなんとかしないと駄目なんだよ」
森谷「とりあえず、全員でミーティングして」
琴音「防空壕みたいなのがあったけど……」
(場面転換)
K「さてそのころ山形さんは、<CON×10>ロール」
山形「100%越えてるから、00じゃなければ(コロコロ……)はい、大丈夫です。もう一回<泳ぐ>するんですか?」
K「いや、もう溺れちゃってますんで」
(場面転換)
森谷「祭壇に戻って、なんとかする方法を考えるということで、迂回して巨木に向かいます」
南田「あの人間たちがうじゃうじゃいそう」
森谷「ああ、そっかー」
琴音「あ、猟銃があるわ、ここに」
森谷「おお! でも、弾は……」
琴音「そうだよね(笑)」
森谷「なんにせよ、受け取って、持ってていいでしょうか? じゃあ、猟銃をいただきました」
(場面転換)
K「では山形さん、<CON×9>以下」
山形「まだ橋桁までは流されてない?」
K「まだまだ」
山形「ファンブルじゃなければ(コロコロ……)おお、大丈夫です」
(場面転換)
森谷「猟銃のデータは?」
K「30口径のレバーアクションライフル」
名称 命中率 ダメージ 射程 装弾数 故障 .30レバーアクション・ライフル 20% 2D6 50m 6発 98
K「装弾数6ですが、入っているのは4発だけです」
琴音「あ、4つも入ってた」
森谷「1ラウンドの攻撃回数は」
K「1回」
南田「(森谷に)DEXは14? 撃つときは5mまで近づくんだ」
(DEXの1/3m(端数四捨五入)以内の距離で射撃すると、命中率が2倍になります)
琴音「あの人たち、普段どこにいるんだろう」
森谷「この小屋に住んでいるか、謎の防空壕に住んでいるか」
南田「普段は木の中に入っているんだ」
森谷「他にも小屋があるのかもしれない」
琴音「ああ、そっか」
山形「それか、次元の門なのか」
都筑「冥王星にあるのかもしれない」
森谷「だったら幸せだなあ」
K「幸せなのか(笑)」
南田「祭壇に行きましょう」
K「では、祭壇に走って行きますが、すると木村くんが『いや、祭壇に戻るのは危険だ』と言う」
琴音「じゃあ、他にどうしたらいいんだよー」
南田「言ってみなさい」
森谷「あれをなんとかしなきゃ、僕たちは明日の陽を見ることもできませんがな」
K「『しかし、祭壇に行くのは自殺行為ではないかな?』」
南田「だから、どうしたらいいのか」
(場面転換)
K「その間、山形さんは<CON×8>でーす」
山形「(コロコロ……)大丈夫です」
K「それじゃあ、そろそろ橋にたどり着きましたが、溺れているので、つかめるかどうか<幸運>どうぞ」
(橋につくのが早すぎたかな。もっと<CON>ロール続けさせるべきだったかもしれません)
山形「(コロコロ……)つかめました」
K「お、よかったねえ。つかめた」
山形「ハァ、ハァ、ハァ。ここで隠れてる。来なそうですか?」
K「気配が消えたね」
南田「飽きたのかな」
(場面転換)
K「菜摘さんが、『そうだ! 私、さっきはぐれたときに、向こうのほう――』と、さっき渡ってきた橋のほうを指さして『――向こうのほうに、なんか、抜け穴みたいなのがあったのを見たわよ』と」
森谷&琴音「何ぃ?」
南田「それを早く言えよー」
森谷「しょうがない、じゃ、そっちに向かって――」
南田「いや、騙されてるような気がするんだよ」
森谷「うわ、狂気が残っている(笑)」
南田「えーと、どのへんですか?」
K「『えーと、あのへんでねー、土が盛り上がっているところの近くの崖にねー』。<心理学>ロールどうぞ」
(コロコロ……)
南田&琴音「失敗でーす」
森谷「成功しました」
K「なんか、話が噛み合わないというか、具体的に訊くと、ちょっと曖昧なことを言う」
森谷「何ぃ? じゃあ、あの、土がモリモリしてるところですか? あそこで見た、人ひとりくらい通れる穴のことでしょうか? と、嘘をこいてみます」
K「『あ、そう、それです!』と言う」
森谷「そうか、あれが抜け道だったのかあ」
南田「なんだ、全然気づかなかったよ。早く行こうぜ」
森谷「どうしよう」
K「『早く行こう!』と言って、さっそく、みんなを引き連れて歩いていこうとします」
森谷「じゃあ、そこに猟銃を突きつけますね」
南田「いったい何をするんだよ、お前ー」
琴音「なんですか?」
森谷「みんな、こいつの言ってることは嘘だよ!」
南田「なんだと?」
琴音「いきなりそう言われて信じろって言うの?」
南田「いや、でも俺もさっきまではねえ、こいつすっげえ怪しいと思ってたからねえ(笑)」
K「『えっ!? なんで? 何を言ってるの?』」
森谷「この子が本物か偽物かは判らないけど、とりあえず嘘ついてることだけは判る。そんな抜け穴なんてなかったぜ!」
琴音「菜っちゃんが嘘つくような子のわけないじゃない」
森谷「そう思うのは勝手だけど、俺たちは行かねえぜ! とか言いますね」
南田「俺は相方を信じる」
森谷「いつのまに相方に? いや、むしろここで友情が! まあいいや、それは。信用してもしなくても構わないが――と言って、嘘だと結論づけた過程をペラペラと喋る余裕があれば、喋ります」
南田「なんでそんな嘘をついたんだ? 言っとくが俺は、お前よりも相方を信じるぜ」
K「『嘘じゃないわよ! 私を信じて生き延びるか、私を疑って死ぬか、どっちかに決めてよ!』と言って、行こうとする」
山形「操られているとか」
森谷「うーん、ここで他に打開策が見あたらないんですよね」
(場面転換)
K「さてそのころ山形さん」
山形「寒い(笑)。水の中にいるから。まだ五月。寒い。――あ! どのくらいの滝でした? この洞窟の穴は?」
K「どのくらいと言われても」
森谷「奥まで見たことはない」
山形「冒険、冒険。行ってみようかな。死ぬかな」
K「それでは、冒険する前に、橋桁につかまっていると、森の木々の間から、ひとりの人影が姿を現した」
山形「肩まで浸かってる。見てみる。よーく見る」
K「びっくりするぐらいの美少女が出てきたね」
<一同>「んんぅー」
南田「やったじゃん。あれがあの世の使いだよ」
山形「すげー可愛い女の子だ。手を放しちゃう。はっ! 流されていってしまう(笑)」
K「彼女は黒い扇を持って――(一同笑)」
山形「出た!(笑)」
森谷「顔の下隠してて、凄い可愛い女の子」
山形「資料読んで知ってるから、あれが巫女さんなんだと思う」
K「<POW×5>振ってください」
山形「あ、操られるかもしれない。(コロコロ……)02」
K「おっ、それじゃ、ぼーっと見とれそうにはなったけど、あ、あの瞳はさっき出てきた化け物のそれと同じだ! と気づいた」
山形「はっ! 見られてるの?」
K「うん」
山形「泳ぐ(笑)。えーい、穴に逃げる。出口とかないでしょ? だから、このままあの滝に行くしかないと思いこんでる」
K「<泳ぐ>ロールどうぞ」
山形「さよなら皆さん。(コロコロ……)溺れました。わー、滝のほうに(笑)」
森谷「ええーっ!」
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