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Act. 8Act. 9Act. 10Ending



― セッション終了 ―


「君が決めるんだ」



(一同)「お疲れでしたー」

岸野「POWの上昇なんて、全然なかった」

浮田「山形さん、周りの人の命吸って生きてるんじゃないですか?」

山形「生き残った!」

西郷「正気に返ってみたら、みんなが消えてる(笑)。半分の人もいるし(笑)」

岸野「もう1回、<正気度>ロールなんじゃないの?(笑)」

(これはオマケでロールなしということにしました)

山形「みんなの命を吸って、生きてます山形!(笑)」

「ちょっと、最後の難易度高かったかな」

岸野「この事件を物語るのは、デジカメの写真と、ICレコーダーだけか」

「山形さん、チェックした技能の成長ロールをどうぞ」

浮田「山形さんがどんどん強くなっていく」

(シナリオ中で役立った技能は、最後に成長のチャンスがあります)

「それと、生き残ったことに対する正気度の報酬も与えます」

浮田「(笑)警察やめて、私立探偵とかになればいいのに。クトゥルフ・ハンターに」

山形「ハンターいいかもしれない」

浮田「勝手に改造武器とか魔導書とか集めだして(笑)」

「正気度の上昇がですね――活躍度合いは……普通かなあ(笑)」

岸野「でも、肉を切らせて骨を断ったりとかは」

「では、シナリオ成功報酬は1D10と、それにプラス、αをぶっ殺したことによる1D6をどうぞ」

(甘いですか? いや、次のシナリオでは彼に奮闘してもらわないと……)

山形「(コロコロ……)あーっ! 4点」

西郷「今、正気度幾つですか?」

山形「45になりました」

西郷「きつきつだね(笑)」

「さらに、神話事件体験+発狂体験で、<クトゥルフ神話>技能に2点追加してください。最大正気度から2点引くこともお忘れなく」

(神話事件体験による+1%というのは、勝手なハウスルールです。あしからず)

山形「これキャラクターとして使えなくなってきたな。45だからな。ぎりぎりだね」

浮田「……最後の最後に1多くて死ぬとは」

山形「せっかく、いい部下ができたのに(笑)」

(てなわけで終了ー)

―― 『眠らない数学者』 了

(プレイ時間:400分)

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あとがき

 というわけで、「このゲーム一度TRPGでやってみたかってん」シリーズ第1弾は、かの傑作ホラーゲーム『クロックタワー』です。学生時代に下宿先で独り、夜中にSFC版をプレイしていて、そのクライマックスシーンにおののきながらも、「これってほんの少しダンウィッチ入ってるよなー」と思っていた記憶があります。ネタバレになるので詳細は明記しませんが。ともかく、この時点で『クロックタワー』と『ダンウィッチ』を組みあわせたシナリオの断片(ごく小さな欠片)が頭に浮かんでいたことは確かです。

 シザーマン(ゲームに登場する、巨大鋏を持って追いかけてくる殺人鬼子供)から追われるという、ゲームそのままのシナリオも考えていたのですが、さすがに複数のPCが固まってゾロゾロと逃げ回るのもおかしな話で、かといって単独行動させるとマスタリングが大変だし(人喰いの森の悪夢が……)、ということもあって、できあがってみたら、かなりオーソドックスなダンウィッチ・シナリオになってしまいました。肝心のシザーマンはあっさり射殺されるし。もうちょっと暴れさせたかったよー。

 どうしてここに数学が入ってきたのかと申しますと、そもそも別に数学をテーマにしたシナリオが創れないものかと夢想しておりまして、そのさいには計算尺を使ったパズル的な仕掛けも施してやろうとか考えていたのですが、そもそも僕に数学の素養がまったくなく、当然、気の利いた数学的ギミックも思い浮かぶわけがなく、ほったらかしにしていました。ですが、数学シナリオで登場させる邪神はヨグ=ソトースで行こうかとはぼんやり決めていたものですから、それならばと、ヨグつながりで、以前から暖めていた(?)『クロックタワー』のアイデアと融合させてみよう、ということになった次第です。かなり無理矢理なドッキングだったような気はしますが。

 登場する天才数学者(笑)は、言わずもがなではありますが、森博嗣さんの生みだした名キャラクター「天王寺翔蔵」と「真賀田四季」をパクッたにインスパイアされたものです。台詞もパクリです天王寺博士っぽさを出そうと悪戦苦闘しておりますが、そもそも僕の知識も低く、頭の回転も悪いので、まったくもって理想とはほど遠いNPCになってしまいました。大いに反省すべき点です。

 今回は、下手にオーソドックスに行こうとしたり、テストプレイをしていなかったりして、色々と(いつもに増して)失敗をやらかしたりしております。東京(近郊)や仙台に住んでいれば、テストプレイヤーも集められるのですが……。これが今後の最大の問題点かもしれません(と、メンツが集まらないことを、シナリオの質の原因にしておこう)。

 そうそう、今回、ちょっとリプレイのスタイルを変えてみました――と言いましても、あまり変わってはいませんが。すでにお気づきのとおり、人名を色分けし、BLOCKQUOTEタグによって左右に余白を空けてみました。これについて、何かご意見ありましたら、掲示板かメールにてお知らせいただければ幸いです(人名の色分けはもっとハッキリしてほしい、とか、BLOCKQUOTEよりも適切なタグがあるよ、とか)。今後のリプレイの参考にさせていただきたいと思います。
 (2006/6/2 全リプレイを上記スタイルに統一しました)

 さて、次こそは『妻守山…』の続篇だ!(嘘かもしれない)

―― 2005/7/15 Trapezohedron.



 【影響を受けた作品】

 ●小説

 『ダニッチの怪』『魔女の家の夢』H・P・ラヴクラフト著/大瀧啓裕訳(創元推理文庫『ラヴクラフト全集5』収録)

 『笑わない数学者』森博嗣著(講談社ノベルス)
   (各章エピグラフは、すべて本書からの引用です)

 ●ゲーム

 『クロックタワー』河野一二三監督(HUMAN)

 ●映画

 『フェノミナ』ダリオ・アルジェント監督/脚本(1984イタリア)

 『π』ダーレン・アロノフスキー監督/脚本(1998アメリカ)


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(プレイ後の夕食時に――)

西郷「――で、沢村ハルさんって、なんだったんですか?」

「産婆」

(一同)「ああーっ! 調べるの忘れてたーっ!」